オランダ、リーク（2024年6月3日）ROE Visualは、今年5月にマルメで開催された権威あるユーロビジョンソングコンテス2024の公式イベントサプライヤーであることを誇りに思います。Creative Technology社との提携により、ROE Visualの最先端LED製品は、イベントの世界的な放送とライブパフォーマンスを強化し、壮大なビジュアル体験を提供しました。

複雑な演出と壮大なデザインで有名なユーロビジョンソングコンテストは、最高級の LED 技術の供給元として再び ROE Visual を選択しました。これにはBlack Marble BM4フロア、Vanish V8Tキューブ、1キロメートル以上のROEストリップ、そして見事なBlack Quartz BQ4メインウォールが含まれます。この組み合わせにより、会場の視聴者だけでなく、世界中の1億6,000万人を超える視聴者を魅了する卓越したビジュアルが実現しました。Creative Technologyはイベントを完璧に実行し、シームレスな統合とパフォーマンスを確保しました。

ベテランのユーロビジョン プロダクションデザイナーであるFlorian Wiederと、国際的な照明とスクリーンデザイナーであるFredrik Stormbyが指揮を執ったステージデザインは、照明と映像の調和のとれた融合を披露しました。ROE VisualのLEDパネルがこのデザインの中心となり、ダイナミックで没入感のある環境を作り出しました。

デザインの主要要素は次の通りです。

• LED フロア：十字型のステージには、186平方メートルのBlack Marble BM4 LEDパネルが使用され、多くのパフォーマンスに見事なビジュアル効果をもたらしました。
• 可動式LEDキューブ： 460平方メートルのVanish V8T透明LEDパネルが5つの可動式正方形を形成し、各立方体の側面はROEストリップで強調されました。
• メインウォール： 340平方メートルのBlack Quartz BQ4 LEDパネルは、グリーンルームの壮大なオープニングシークエンスなど、印象的なバックウォールとして使用されました。

イベント全体では、すべてのキューブと照明ポッドの周囲に1100メートルのROEストリップが使用され、セット全体の視覚的インパクトを高めました。

Black Marbleフロアは、視覚的な要素として、また小道具を正確かつ迅速に配置するためのツールとして、セットアップにおいて重要な役割を果たしました。ユーロビジョンのプロダクションチームは、わずか50秒以内に迅速なチェンジオーバーを行うという課題に直面しましたが、Black Marbleフロアのデジタルマーカーを活用することで、小道具を迅速かつ正確な配置が可能となり、イベントの効率と全体的な流れが大幅に向上しました。このレベルの精度は、ショーの高い水準を維持し、ライブと放送の両方の視聴者にシームレスな視聴体験を保証するために不可欠でした。

「Black Marble LEDフロアのおかげで、比類のない精度で迅速なチェンジオーバーを管理でき、すべての小道具が必要な時と場所に正確に配置されました。」

BTSのステージの様子はこちらでご覧ください。

照明、音響、映像のすべての機材と技術インフラを提供したCreative Technology社は、完璧な実行を保証するために最新鋭の機材を採用しました。全てROE VisualのLEDセットに基づいた技術セットアップには、Helios LEDプロセッサーとDisguiseメディアが含まれていました。プロダクションは、カメラショットからLEDスクリーンコンテンツまで、すべてが完璧に同期するように綿密にタイムコード化されました。

技術的な準備は広範囲にわたり、厳密な計画とテストが行われました。チームは、MegapixelsのOmnisとFaberのFRMシステムを含む包括的なLEDモニタリングシステムを使用し、すべてのLEDパネルからデータを記録しました。

ユーロビジョンのLEDシステム全体が初めてSMPTE 2110ネットワークで動作しました。この画期的なセットアップでは、42 本の100G接続を持つ堅牢な2コアシステムが使用され、最大限の効率と信頼性が確保されました。光ファイバー技術に切り替えたことで、前例のないデータ転送速度が可能になり、この規模のライブイベントの高い要求に応えることができました。

ユーロビジョンの制作では、毎秒1.2テラバイトという驚異的なデータを処理しました。これは、10万本の4K Netflix映画を同時にストリーミングするのに相当します。この膨大なデータ処理は、銅線ケーブルの限界を超える光ファイバーネットワークによって可能になりました。

モニタリングシステムは、すべてのLEDパネルのログをリアルタイムで記録し、パフォーマンスに影響を与える前に潜在的な問題を検出しました。まれに問題が発生しても、システムがシームレスに切り替わるため、観客に混乱は生じません。すべてのモニタリングは、サイバーセキュリティ上の理由からオフラインで行われ、プロセッサーの問題が検出された場合は、SMSで技術チームにアラートが送信されました。

「ユーロビジョンで完璧なビジュアル体験を実現するために、我々の高度なネットワークとモニタリング能力が非常に重要でした」とCreative TechnologyのCTO、Niclas Ljung氏は述べています。「完全な2110ネットワークへの移行と冗長性対策により、ショーはスムーズに進行しました」。

ROE Visualは、Creative Technologyとユーロビジョン制作チーム全体の素晴らしい仕事に感謝しています。ユーロビジョンソングコンテスト2024は、最先端のLED技術の力と、ROE Visualの卓越性、革新性、コラボレーションへのコミットメントを示しています。

Event ElevatorのBTSビデオをご覧ください。

Pictures by Ralph Larmann