ROE VISUAL、新しいRGBW技術を発表

中国深セン（2023年8月）LEDディスプレイのトップメーカーであるROE Visual社は、最新のイノベーションであるCarbon 5 MKII（CB5 MKII）RGBW LEDパネルを発表しました。この前例のないLEDパネルは、従来の3エミッターモデルに4つのエミッターを組み込んだ同社初のものです。この前例のないパネルは放送と映画用途に焦点を当て、NABとMPTSの両展示会で展示されました。

この4色RGBWパネルは、Brompton Technology社のLEDプロセッサを採用し、インカメラでのリアルな被写体照明において比類のない演色性を実現します。ほとんどのLEDディスプレイが標準的なRGBフォーマットに従っているのに対し、Carbon 5パネルは4つ目のエミッターを組み込むことで、被写体をよりリアルに、優れたスペクトル品質で照らすことができます。白色LEDで構成されるこの広いスペクトルは、主に従来のバーチャルプロダクションのボリュームでは彩度が高すぎたり赤みがかったりしがちな被写体の肌色や衣装、小道具などで、より正確な色を表現します。

この技術を活用するクリエイターにとって最も重要なのは、CB5 MKII RGBWパネルが、画質を犠牲にすることなくスペクトル出力を向上させることです。Bromptonの次世代開発であるTessera G1レシーバーカードとTrueLightテクノロジーの組み合わせにより、これが可能になります。ユーザーは、Carbon LEDパネル上でRGBからRGBWへリアルタイムで切り替えることができます。さらに、RGBWパネルの各ピクセルは、ROE Visualユーザーの期待を裏切らないキャリブレーション処理と精度を届けます。

ROE Visual社とBrompton社の緊密なパートナーシップは、RGBW技術を使用したLEDパネルの開発に重要な役割を果たしています。この技術は、バーチャルプロダクション(VP)や拡張現実(XR)プロジェクトがよりリアルな結果を求めるユニークな時期に登場しました。ユーザーの期待は、照明光源の改善を含め、撮影現場で利用可能な技術のより多くの側面に拡大しています。

「RGBW LED技術が映画製作やその他の未開拓の用途に与える潜在的な影響は、定量化するのが難しいです」とROE Visual R&D ManagerのTucker Downs氏は言っています。「バーチャルプロダクションや一般的なインカメラキャプチャーにおける最大のハードルのいくつかを排除することは、状況を一変させます。」

「我々はROE Visualと新しい Carbon 5 MKII RGBW LED パネルで協力できることをうれしく思います。このパネルは、バーチャルプロダクションなどの分野で活躍する映画製作者にメリットをもたらすでしょう」とBrompton TechnologyのエンジニアリングディレクターであるAdrian Jeakins氏は語りました。「Carbon 5とBromptonのTrueLightテクノロジーおよびTessera G1レシーバーカードを組み合わせることで、LEDパネルを照明光源として使用する際に、これまでにないリアリズムと色精度を実現することができます。」

ROE Visual Carbonシリーズは、ツアー、ライブイベント、バーチャルプロダクションスペースのプロフェッショナルに愛用されているLEDクリエイティブディスプレイです。洗練された軽量デザインは、屋内外での用途に対応する汎用性の高いオプションとして注目されています。その後、Carbon 5モデルの拡張により、撮影現場でのバーチャルプロダクション(OSVP)やその先の可能性が広がるでしょう。

Carbon 5 MKII RGBWパネルは、ロサンゼルスで開催されるSIGGRAPH 2023およびそれに続くいくつかのイベントで話題になるでしょう。この技術は、West Hallの215番にあるHPのZブースに組み込まれます。

両社は、現在のプロトタイプでRGBW技術をアピールしながら、近い将来にこの技術を利用できるようにすることを目指しています。